雨の世界遺産@2024年5月 石見銀山

西日本旅三日目、最終日。今日は世界遺産石見銀山を訪ねます!

とはいえ、今回ももちろんノープラン。「世界遺産を見てみたいので石見銀山に行く」「鉱山跡までめっちゃ歩くらしい」の情報のみ。どうなるか……乞うご期待!

 

出雲のホテル(出雲グリーンホテルモーリス)で朝ご飯からスタート。
バイキングは和食のおばんざいが豊富。かまぼこなど、出雲の名物も並びます。660円とは思えない充実ぶり!


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お天気はあいにくの雨。ホテルの方がフロントで傘を貸してくださったので、ありがたくご厚意に甘えることに。荷物はフロントに預けて、電車で石見銀山に向かいます。

山陰本線大田市駅まで。一両編成だった!ちょっとテンション上がっちゃう。


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大田市駅はすでに世界遺産ムードばっちり。

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駅になんかいました! 君は誰!

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駅前からバスで世界遺産センターまで。雨脚がどんどん強くなる~……。


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再会! らとちゃんでした。かつて鉱夫の使っていたサザエの殻の灯り、螺灯(らとう)のらと。けっこうニッチなところから名付けられてる。

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世界遺産センターの入り口で、坑道見学ツアーをおすすめしていただきました。なるほど、そういうのがあるのか。

バスで坑道まで連れて行っていただいて、ガイド付き4,500円。安くはないですが、自力で龍源寺間歩に行くのは片道1時間歩きます。雨脚は強まるばかり……あと私ノープランで来たからぜんぜん知識がないし……ということで、参加することに!

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ガイドツアーでは、スニーカーや、汚れないようにズボン、寒さ対策のジャケット、そして間歩入り口で長靴やヘルメット、ライトなど、すべてお貸しいただけます。

手ぶらで参加できるので、とってもありがたかったです。


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行くぜ!世界遺産

定刻通り、バスが出発。15分ほどで大久保間歩の入り口に。

間歩とは坑道のこと。石見銀山では古くから間歩と呼ばれていたそう。入り口は草深い里山という感じ。

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途中に鉱夫たちの暮らしのあとも見ることができます。

山道は途中から未舗装になるのですが、「ここから世界遺産指定」ということだそう。


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2007年に世界遺産に登録された石見銀山。明治時代まで銀山として栄えた日本最大の銀山には、700を超える間歩跡が残っています。戦国時代~江戸時代までのものは腰高ほど、明治時代になると発破(火薬)が使われて、2mを超える高さになっていきます。


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入り口から20分ほど登って、大久保間歩の入り口に。ここで、ヘルメット・ライト・長靴を貸していただき、いよいよ間歩内に。

大久保間歩は、江戸時代から明治時代に採掘されていた間歩。


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中は大人も余裕の高さ。コウモリもいるので苦手な方はご注意。
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まず奥に(前向きに)掘っていって、銀脈を掘り当てたらその一帯を掘るため、銀があった場所は巨大な空間になっています。

こんなに大きな銀脈があり、そしてそれを鉱夫たちが手で掘ったと考えると……

江戸時代までは75cmほどの高さしかなかったため、腹ばいや中腰の姿勢で日が昇ってから日が暮れるまで。間歩内は小さな灯のみで、火が消えたら真っ暗闇。粉塵や事故もあり、当時の坑夫の平均寿命は30~40歳ほどだったとか。

……帰り道、令和の時代の労働に嘆いていた自分を、ちょっと反省しました。(翌日仕事に戻ったらすぐやっぱり自分の仕事もいや!てなったけど)

 

ガイドツアーは2時間ほど。石見銀山の成り立ちや当時の暮らしなど、さまざまなお話も聞けるので、おすすめです!


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大森町

ツアーが終わり、バスで世界遺産センターへ。

時間次第では龍源寺間歩も行こうかな……と思っていたのですが、ガイドさんに相談したところ、そんなにおすすめでもないような雰囲気(笑)

むしろ、石見銀山の行政や商業を担ってきた大森の街並み観光がおすすめのようだったので、おすすめスポットを聞いてそちらに。

 

五百羅漢。

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大森町は、雨ということもあり人がすくなくとっても静か。雰囲気ばっちり。

街のマップはこんな感じ。

www.kankou-shimane.com


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まずは、おすすめいただいた群言堂 本店さんでランチ。


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メニューはシンプル、カレーかハヤシライス。

カレーはけっこう辛めとのことだったのでハヤシライスに。酸味のきいた懐かしい味。


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せっかくなのでパフェも! グラノーラの触感がよかったです。ミルク葛餅がとろとろで美味しくて、ハマってしまいそうでした。

 


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雨脚は強まるばかり……。

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ガイドさんおすすめ②のお土産屋さん。厚めの焼き八つ橋みたいな、ぼうろっぽいお味。


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おすすめ③、街のなかほど、高台になった観世音寺から振り返ってみる大森の街並み。雨に煙って映画のようでした。

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おすすめ④、「日本一美味しいパン屋さん」ベッカライ コンディトライ ヒダカさん。


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ドイツパンのパン屋さんと、隣接するジェラート屋さん。
これが本当に美味しかったです……! お客さんみなさんトレーに山盛り買ってらしたのですが、気持ちわかる。どんどん焼きたてが出てくるので、ぜひ買ってその場でひとつ食べてみてください。おすすめはプレッツェル


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「理容遺産」というのがあるのを初めて知りました。歴史ある理容館。


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ぶらぶら街を散歩していたら、世界遺産センターのガイドさんがわざわざ探しに来てくださいました。街をちゃんと楽しめたのか気になったそう。

できたばかりの街並み交流センターを案内してくださいました。

大森町は人口400名ほど、なんとそのうち1/3が、この数年に移り住んできたUターンIターンの方たちとのこと。たしかに、街を歩いていても、小さい子どもがたくさん!

大森町の街おこしは、テレビでもよく取り上げられているのだとか。

テレビで有名、ということよりも、ガイドのおじいさんが大森町とその取り組みをとっても誇りに思っていらっしゃるのがわかって、あたたかい気持ちになりました。案内してくださってありがとうございました!

 

バスを待って、JR大田市駅へ、そこから電車で出雲市駅へ。

土曜日午後の山陰本線普通列車が少ないのでご注意を。私は特急で帰りました。

 

今夜は出雲市駅から、あの憧れ『サンライズ出雲』で帰ります!

その前に、温泉に立ち寄ることに。

 

FMVは出雲生まれ、だったんだ。

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出雲駅前温泉 らんぷの湯。

ranpu-no-yu.com

3日間歩き通しだったので、足のマッサージも受けちゃった!

温泉はさらっとしたナトリウム泉質。施設はとても新しく、ヒノキの香りがたっぷり。

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乗るぜ!サンライズ出雲

お風呂にも入って寝る準備ばっちりになったところで、18:53、憧れのサンライズ出雲に乗車!

出雲市駅にはセブンイレブンがありますが、お仲間の皆さんがお夕飯と朝ご飯をいっぱい買い込んでました。

 

寝台列車は中国では何度も乗りましたが日本では初めて。ずっと乗ってみたかったのでうきうき。

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個室は取れなかったので、ノビノビ座席

お隣とは半分だけパーテーション。通路とはカーテンあり。シーツと枕カバーあり。

山小屋とかフェリーとかで雑魚寝OKだったら問題ないです。

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出雲市で出発したときには乗車率は3割ほどでしたが、大阪からはほぼ満席に。この車両も空いていたのはひとつだけでした。月曜朝着なので、いちばん人気の曜日ですよね。

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はむかっぱさんもはじめての寝台列車だね!

ちゃんとセブンイレブンでお酒を買っていたので、憧れの「夜行列車で暗闇を見ながら晩酌」を堪能。雨、暗闇、ときどき駅を通過、旅情ってやつですよね。

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揺れよりも、かなり電車の振動音があるので、夜行バスやフェリーよりさらに寝づらいかも。耳栓あった方がいいです。

大阪を24:30に出発して、消灯です。

 

翌朝、6:44の横浜で降りる方が一気に増えるので、6時頃から騒がしくなります。電気が付いたのもそのくらいかな?

 

朝ごはんには、鳥取白バラコーヒーと、そして、出雲のソウルフード「バラパン」を買っておきました!

生クリームの挟まったしっとりしたパン。私が高校生だったら毎日食べてた。


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7:08に東京駅着。旅・終了! そしてそのまま労働へ――。

 

勢いで取ったライブのチケットからはじまった旅でしたが、今年のやりたいことリストを

出雲大社に行く」

世界遺産に行く」

ふたつも達成できて、大満足! でした。